府中のアパートにしばらく滞在していました。府中は台湾ローカル感を味わえ、かつ最新の施設も揃っていて暮らしやすい街だと感じました。外こもりと呼ばれる海外長期滞在、また本格的に移住する場合にもおすすめできる場所です。
目次
台湾板橋の府中とは
まずは今回紹介する「府中」という場所について説明します。府中は台湾の新北市板橋区にあります。「府中」、「板橋」共に日本にもある地名で面白いですね。
新北市について
新北市は英語で書くとNew Taipei Cityとなります。地図で見ると、台北市(Taipei City)を取り囲むような位置にあるのが分かります。
板橋区について
この新北市の中にある区の一つが板橋区です。板橋は台北のベッドタウンと言えます。台北市内の家賃は恐ろしく高いので、お金持ち以外は台北市を離れて新北市に住むという選択をする人が多いです。
新北市の中でも板橋区はMRTも通っていて、台北駅まで15分以内で行けるので人気です。台北から少し離れるだけなのに家賃は格段に下がります。以下で板橋区にあるMRTの駅を簡単に紹介します。
MRT江子翠駅
板橋へ行くには青色のライン、MRT板南線に乗ります。台北駅から西に1駅目にあるのが西門駅、2駅目にあるのが龍山寺駅、そして3駅目にあるのがこの江子翠駅です!龍山寺駅と江子翠駅のちょうど中間ぐらいにある川で台北市と新北市に分かれます。
台北駅から江子翠駅まではMRTで約9分、料金は20元(悠悠卡/Easy Cardを使えば16元)です。
江子翠は板橋区の中では比較的新しく賑やかな街です。台北市に一番近いだけあって家賃は高めですが、それでも台北に比べたらかなり安いので暮らしやすく、おすすめできる街です。
★江子翠のおすすめホテルに泊まってきた。周辺のカフェ・グルメも満喫
MRT新埔駅
江子翠駅からさらに西へ1駅行ったところにあるのがMRT新埔駅です。台北駅から新埔駅まではMRTで約10分、料金は25元(悠悠卡/Easy Cardを使えば20元)です。
同じ新北市の新莊区、新店区へのバスが出ていて交通が便利な駅です。建設中のMRT環状線が完成すれば更に便利になるでしょう。
MRT板橋駅
新埔駅から更に西へ1駅でMRT板橋駅に到着します。台北駅から板橋駅まではMRTで約12分、料金は25元(悠悠卡/Easy Cardを使えば20元)です。
板橋駅は新北市で最も賑やかな街だと言えます。毎年恒例のクリスマスツリーも楽しめます。
★板橋で毎年恒例のクリスマスツリー・イルミネーション
MRT府中駅
板橋駅から西へもう1駅でMRT府中駅に到着!台北駅から府中駅まではMRTで約14分、料金は30元(悠悠卡/Easy Cardを使えば24元)です。
ここが今回の記事で紹介する「府中」です!早速詳しく書いていきます!
宿泊したアパートメントについて
まずは、今回宿泊した場所について紹介します。
最初は府中のホテルに宿泊するつもりでホテル検索サイトを見ていたら、このエリアにはアパートメントもあることを発見しました。
このホテル検索サイトでは、左側のアパートメントというところにチェックを入れたらアパートタイプの宿泊施設も探せるのです!
今回泊まったのは「Taipei Oversleep Houseアパートメント」というところです。日によって価格にばらつきはあるようですが、私が予約した日は3000円弱で泊まれました!他のホテルよりかなり安かったので、アパートタイプを体験してみることにしたのです。
「Taipei Oversleep Houseアパートメント」の宿泊レビュー
「Taipei Oversleep Houseアパートメント」は、MRT府中駅から徒歩で5分程という好立地です。
これで3000円弱って、かなりお得すぎる…。ホテルなら最安値の格安レベルなので、狭くて汚い部屋に当たることも覚悟しなければいけません。
それなのに、アパートメントというだけで、広々とした綺麗な3人部屋に泊まれてしまったのです。(3人部屋だけど1人で泊まりましたw)
キッチンのようなスペースがあるので簡単な料理ぐらいならできそうです。
浴室には洗濯機までありました!部屋に洗濯機まであるとは、本当に暮らせそうですね。
ホテルなら1万円近くかかっても仕方ないような部屋です。これが2000円代とかお得すぎる!(後で確認したところ、時期によっては5000円以上かかる日もありました。普通は3000円前後で泊まれるようです。ホテルに比べると料金はかなり柔軟に変えているように感じました)
>> Taipei Oversleep Houseアパートメントの詳細
「Taipei Oversleep Houseアパートメント」の問題点
以上のように良いことずくめのアパートメントですが、問題もありましたので正直に書いておきます。
たしかに部屋は上に書いた通り、全く問題ない。本当にコストパフォーマンスが高すぎる素晴らしい部屋でした。
問題は、この部屋に到着するまでのことなのです。とにかく見つけづらい!1時間以上探し回りました…。
サイトに書かれている住所は、本当の住所とは違うようでした。これは電話で連絡しないと見つけることは不可能でしょう…。
連絡先をあらかじめメモしていなかった自分も悪いですが、インターネットに繋いで連絡先を探すということにも手間どりました。
結局、近くのお店の人に頼んで連絡してもらい、部屋の近くにあるセブンイレブンの前でスタッフと待ち合わせ・合流した後にチェックインすることとなりました。
アパートタイプだけあって、チェックイン用のカウンターもなかったし、電話で連絡することが前提となっているようです。ここに泊まる場合は、あらかじめ電話番号をメモしておき、近くまで行った後に電話することが必須です。
部屋に入った後は上述の通り、コストパフォーマンスの高い快適な部屋で過ごせます。
もし、電話連絡などの手間をかけたくないのなら、やはり見つけやすい普通のホテルを予約した方が良いでしょう。
府中駅周辺は板橋区で一番のホテル街で、台北に比べると安くてコストパフォーマンスの高いホテルがたくさんありました。
府中のおすすめエリアを紹介!
新北市立図書館
府中に住みたい!と思えた最大の要因、それは間違いなく「新北市立図書館」です。
2015年に開館したばかりで新しく、綺麗で大きい図書館です。
図書館へのアクセスはYouBikeがおすすめ
府中駅からこの新北市立図書館までは少し離れています。
そこでおすすめしたいのがYouBikeの利用。YouBikeはそのステーション間で乗り捨てできるという便利なレンタルサイクルです。台北市は有料になりましたが、ここ新北市は30分以内であれば無料で利用可能です!
悠悠卡(Easy Card)というICカードと台湾の電話番号(空港で買えるプリペイドSIMなど)があれば利用登録可能です。
(ちなみに悠悠卡はこの新北市立図書館の利用登録にも使います!入場して本を読んだりパソコン作業するだけなら何も手続きはいりませんが、利用登録すれば個室で映画を観るといったことも無料でできるようになります。ギターやダンスの練習ができる部屋を使えるといった驚きのサービスもあります!)
府中駅の前にYouBikeのステーションがあり、この新北市立図書館の前にもステーションがあります。だから府中駅近くに宿をとっていた場合でも、気が向いたら府中駅でYouBikeを借りて図書館で乗り捨てられるというわけです。もちろんその逆も可能なので帰りも楽です。
各階で勉強やパソコン作業が可能。電源もいっぱい
新北市立図書館は地下3階、地上10階建てという大きな建物です。各階には勉強やパソコン作業ができる席がたくさんあります。
これをパカっと開けてみると、何とコンセントが!これで充電をしながらパソコン作業もできるというわけです。
何も手続きはいらず、無料でこれだけのことができます。周辺のカフェは混んでいて長居しづらいところもあるので、勉強や作業をするなら断然この新北市立図書館をおすすめします。
手続きすれば無料で映画も観れる!久々のKANOに感動
図書館の5階は視聴区となっていて、無料で映画などのDVD鑑賞ができます。
たくさんの映画タイトルがありました。日本映画やアジア映画、洋画も取り揃えられています。そんな中、この日は台湾映画コーナーに行き、最近大ヒットした野球映画「KANO」を探しました。
視聴区の座席を利用するには、一階で利用登録が必要です。旅行者でもパスポートの情報で登録できますが、台湾の住所が必要なのでやはり台湾在住者向けですね。私は旅行者でしたが、一緒に来ていた台湾人の友達の住所を借りて登録しました(笑)
広い個室も何個かありましたが、カップルがいちゃいちゃしながら映画を観たりして全て埋まっていたので、以下のような普通の座席で観ることに。
ヘッドホンをセットして映画の視聴を開始しました。無事に台湾でKANOを観れました。また感動してしまいました!
映画のクライマックス、一番感動する場面でスタッフが来て、「もう閉館の時間なので帰って下さい」と言われました。夜の9時で閉館なのですが、この時点でまだ8時半を過ぎたところでした。まだ大丈夫だろうと思って観ていたら、8時50分頃にまたスタッフが来たので諦めました。あと5分あったら最後まで観れたのに!まあ結末知ってるからいいんですけどね…。
他のお客さんはほぼ全員帰ってました。台湾って意外と時間守るんですね…。
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KANO~1931 海の向こうの甲子園~ [DVD] |
4階の自習室は24時間利用可能
このように新北市立図書館は夜の9時で基本的に閉館となります。
しかし、自習室のある4階だけは何と24時間利用可能です!
この自習室の利用には、他の階とは違って利用登録が必要です。5階で映画を観るときにした利用登録です。
24時間開いている図書館は台湾でも非常に珍しいようです。
■新北市立図書館(新館)
【住所】新北市板橋區貴興路139號
【WEB】新北市立圖書館
図書館の前には巨大ショッピングモール
新北市立図書館の目の前には巨大なショッピングモールがあります。2015年に開館した新北市立図書館と同様、こちらのショッピングモールも最近できました。
上でYouBikeをおすすめしましたが、府中駅への送迎バスもあるので、こちらを利用しても良いですね。
このエリアは図書館、ショッピングモールという巨大施設が次々に誕生して便利になったため、不動産の価格はかなり上がってきたようです。
ショッピングモールの前にはおすすめカフェ
上で紹介したショッピングモールの目の前には「稻町森法式甜點舖」というおすすめカフェがあります。店内の席からショッピングモールが見えますね。
このお店はケーキなどのデザートが人気です。店内も人がいっぱいでした。やはり勉強や作業は図書館でして、ここでは少し休憩するぐらいがちょうどいいかもしれません。
美味しいだけあって、そんなに安くはないです。でも、外国にいるときぐらい少しリッチに休憩してもいいんじゃないでしょうか。
■稻町森法式甜點舖
【住所】新北市板橋區貴興路86號
板橋最大の「南雅夜市」
府中には板橋区で最大の夜市もあります!その名は「南雅夜市」。
「南雅夜市」も図書館やショッピングモールがあるエリアから少し歩くだけで到着します。やはり夜市に行くと台湾にいると実感できて良いですね!
■南雅夜市
【住所】新北市板橋區南雅東路
板橋最大の「市場」
府中には板橋最大の「市場」もあります!朝から昼過ぎにかけて様々な野菜や果物、お肉や魚などの食料を中心に調達できます。
食事ができるお店もたくさんあるので、朝食や昼食にも困りませんね。
朝から活気溢れる市場の賑わいは、お昼過ぎの営業終了とともに静まります。ちょうど夜だけ賑やかになる台湾の夜市の朝〜昼バージョンと言えそうな雰囲気でした。
市場で購入した食料を部屋に持ち帰り、日本風の鍋を楽しみました。やはり自炊できる環境もあるのは嬉しいですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。台湾風の夜市や市場を楽しめながらも、新しい図書館やショッピングモール、さらにお洒落なカフェまである街、「府中」。
私がここに住みたくなった気持ちが少しでも伝われば嬉しいです!