この日は太魯閣(タロコ)という非常にたくさんの見所が広範囲に散らばるスポットを一日かけて観光します。
朝8時を回ったところで、花蓮の宿泊場所から出てタロコへと向かいました。
花蓮客運で太魯閣へアクセスする方法
とりあえず花蓮客運のバス停で、メモ代わりに帰りの時刻表を撮影。
そして、道の向かい側に渡り、今から乗る太魯閣行きのバスの時刻も確認。
ご覧の通り、1時間に一本ぐらいしか運行してないですね。
乗り過ごすと大変そうです。
ちなみに、花蓮客運のバス時刻表は以下のページからダウンロードできます。
http://www.hualienbus.com.tw/bus/ticket_info.php
全路線時刻表下載[xls]という所から、全路線の時刻が載ったエクセルをダウンロードできます。
全路線が載っているのでたくさんシートがありますが、「北線」と書いてあるシートに、私が乗った太魯閣行きの時刻表がありました。
いずれにしても、バスの本数は少ないので、バスでの太魯閣観光はあまりオススメできませんが…。
この後、バスが少ないことが原因で、色々困ったことが起こるのです。
そんなこともこの時点では知るはずもなく、到着したバスに乗り込んで意気揚々と太魯閣に向かっていました。
■花蓮客運
【WEB】http://www.hualienbus.com.tw/bus/ticket_info.php
太魯閣国家公園に到着!
バスが到着した後、観光案内所のような所があったので入りました。
実は、この時点で太魯閣にはどんな見所があるのか全く分かっていませんでした。
そして中を見てみますが、よく分からない!
受付に案内してくれる人がいたので、 このパンフレットを見ながらオススメを教えてもらいます。
ごらんのように太魯閣は、ここ台湾東部の国家公園入口から始まり、台湾中心部まで続いていくほど広大なのです。
行政区画上、花蓮県だけでなく、南投県と台中県に属していることからもその広大さが分かると思います。
とても1日で全て見ることはできないので、とりあえず、ここは抑えておくべき!という場所に丸印を付けてもらいました。
その場所は、入口に近い場所から順に、
・砂卡礑歩道
・布洛湾
・燕子口
あと、丸は付けてくれませんでしたが、「長春祠」にもこの後行きます。
とりあえず、見所は大体分かったのですが、私には乗り物がありません。
バスはあまり本数が多くないし、タクシーを利用するのは最終手段だと勝手に思っています(笑)
そこで、「これらの見所を、1日で全て歩いて訪れることはできるか」と案内の人に聞いてみました。
すると、「丸を付けた中で一番遠い燕子口まででも約10kmだ。行けないことはない」と言ってくれました。
それを聞いて私は、徒歩でこれらの場所を訪れようと決意したのでした。
この後、トンネルに入ってしばらく歩くと、第一の見所「砂卡礑歩道」が見えてきました。
■太魯閣国家公園
【住所】花蓮縣秀林鄉富世村富世291號, 972
砂卡礑歩道
トンネルを抜けると橋がありました。
橋の両脇には獅子が全部で100匹いるそうです。
ここが砂卡礑歩道の入口です。
入口を降りていき、下までいくと橋の下の部分が見えます。
さっき見た獅子がいっぱい飾ってある橋の下はこのように赤色だったのですね!
色々な道があります。
一番奥まで歩くと、これ以上は立ち入り禁止と書いてあったので引き返しました。
再び「砂卡礑歩道」出発地点の、下は赤く、上には獅子がいる橋へと戻ります。
橋の上まで戻った後、次の見所へ向かい、再びトンネルに入りました。
またしばらく歩いた後、トンネルを抜けるとびっくり!
歩道がなくなってしまいました!
観光案内の人は歩いて行けると言ってたし、行けないことはないんでしょうが、さすがにここを歩いていく勇気はありません…。
観光バスなどの大型車が大量にスピードを出して運転してくる道路です。
歩道がないと本当に危険です。
仕方なく引き返すことにしました…。
歩いて全ての見所を回る計画は中止となりましたが、この先はバスで行くことに決めました。
少し前に通り過ぎた別の見所「長春祠」まで戻り、まずはここを見学することにしました。
■太魯閣 – 砂卡礑歩道
長春祠
道路は歩道がなくなり危険を感じた為、少し引き返し「長春祠」にやってきました。
ここから本日の最終目的地「燕子口」へのバスも出ているので、先に時刻表を確認しました。
その後、ここ「長春祠」を見学することにしました。
遠くに小さく見えている建物が「長春祠」です。
まずはこの赤い橋を渡ります。
この後、右下に見えている場所に降りて行きます。
その後、洞窟の中へ入って行きます。
洞窟の中から先ほど渡った赤い橋も見えました。
しばらく歩いて行くと、ついに「長春祠」が目の前に現れました!
このように水が流れて、滝のように見えていたのですね。綺麗です。
しばらくこの辺で景色を眺めた後、再び引き返しました。
そして、次の目的地「燕子口」へ向かうため、バスを待ちます。
ところが、時刻表の予定時刻を過ぎても一向にバスがやってきません!
心配になって辺りをウロウロし始めます。
このように、大量の観光バスが止まっているので、公共バスは完全にマイナーです。
それにしても観光ツアーのバスが止まり過ぎですね。
他のバスが邪魔で、バス停まで入って来れなかったのかもしれません。
30分程待ってもバスは来なかったので、もう諦めるしかないと思いました。
非常に残念ですが、太魯閣国家公園の入口に向かって再び徒歩で引き返します。
徒歩や公共バスという、太魯閣観光として非常にマイナーな選択を組み合わせてしまった私は、一番の見所「燕子口」にたどり着けないという失敗をしてしまったのです。
さすがに気分は沈んでいました。
トンネルを抜け、太魯閣国家公園の入口にたどり着きました。
その時、何と「燕子口」まで行けるバスがバス停に今まさに止まろうとしていたのです!
それを見た時、これが最後のチャンスだ!やっぱり「燕子口」に行かずに帰る訳にはいかない!という熱い気持ちが再び沸き起こり、必死でバス停まで走り出します。
ここから乗る人が結構いたので、その人達が乗車している間になんとかバス停に到着!
私も乗車することができました。
まさに不幸中の幸いです。「長春祠」でバスが来ないという不運はありましたが、ちょうどやってきたバスに乗れるという幸運にも巡り会えました。
いよいよ一度は諦めた、太魯閣最大の見所「燕子口」へと向かいます!
■太魯閣 – 長春祠
燕子口
一度は諦めた燕子口。
運良くバスがやってきた為、来ることができました。
最も太魯閣らしいイメージ通りの、壮大な景色を見ることができました。
公共バスから降りると、ちょうど観光バスもやってきてたくさんの人が降りました。
観光バスの人たちは皆ヘルメットをかぶっています。
落石の危険がある場所ではヘルメットを付けた方が良いのです。
このことは、今までのホストや台湾人の友達が、この日の朝に連絡をくれていたので知っていました。
「太魯閣は危険の代償として美しい景色を見ることができる」
そんな名言を伝えてくれた人もいました。
これだけ色々な人から注意されていたのに、結局この「燕子口」はヘルメットなしでの観光になってしまいます。
私は、「燕子口」に着いたら、そこでヘルメットを配布してくれる人がいるだろうと考えていたからです。
しかし、残念ながらそのようなサービスはありませんでした。
たぶん最初のインフォメーションセンターあたりで借りる必要があったのかもしれません。
落石してこないか、ビクビクしながら観光を開始します。
まず目に入ったこの吊り橋。
ここを渡るには事前に予約がいるようです。
観光客に着いて行き、奥に進みます。
横から見える景色は正に壮大。写真では全く伝えきれないのが残念です。
これらの写真だけでもそこそこの凄さは伝わってるかもしれませんが、実際とは全く違います。
パノラマ機能など、色々な撮り方を試してみましたが、どうやっても実物の凄さとの極端な差を埋めることができません。
これほどまでに凄い景色でも、写真に撮ると平凡になってしまいます。
私の写真技術が低いことは認めますが、たぶんプロでもここの景色の凄さを伝えられるような写真は撮れないんじゃないかという気がします。
つまり、実際に行くしかないのです(笑)
是非この壮大な景色をその目で見てきてください!
さらに奥に進むと、休憩できそうなスポットが。
カフェなどありましたが、もう夕方だったのでちょうど閉まってしまいました。
ここには銅像もありました。
さらに少しだけ進むと、橋がありました。
観光バスが止まっている場所が見えます。
これ以上行くと引き返せなくなりそうだったので、再び戻る方向に歩き出します。
バス停まで戻ってきました。
もはやバスの時刻表にある時間とは全く違いましたが、何人か人が待っていたのでたぶん来るだろうと思いながら待ちます(笑)
なかなか来なかったので心配になりますが、気づいた時には私のすぐ前を凄い勢いで大きなバスが通り過ぎたと思ったら、その後急ブレーキで止まりました。
あの勢いでこんな近くを通り過ぎるとか危険すぎる(笑)バス停からちょっと離れた所に立っていたので、運転手には私が見えてなかったかもしれません。
本当によそ見には注意しないといけないですね。
何はともあれ、やってきたバスに乗り込むことができました。
時間的にこれが最終バスだったかもしれません。
花蓮駅までこのバスは行ってくれるようなので、そのまま終点まで乗って帰りました。
このように、ラッキーもありましたが何とか最低限の見所は一通り見ることができた太魯閣観光の一日でした。
■太魯閣 – 燕子口
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