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台湾映画「あの頃、君を追いかけた」の感想 〜幼稚ですれ違う想い〜

ずっと観たかった台湾映画「あの頃、君を追いかけた(那些年,我們一起追的女孩)」をついに観ることができました。

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この映画の主題歌「那些年」はすごく好きだったので、3〜4年前に聞き込みまくっていた思い出があります。聞き込み過ぎていたので、初めてカラオケで歌ったとき、練習してないのにスラスラ歌えて自分でも驚きました。

曲が大好きだったので、映画もずっと見たいと思っていました。今回、やっとそれが叶いました。映画を見てみると、曲の歌詞が映画の内容にマッチしていることが分かってより一層感動しました。

せっかく映画を観たので、さらっと感想を書いてみることにします。本当はもっと丁寧なレビューを書きたいのですが、台湾に早く移住するためにするべきことが色々あるので軽く思ったことを書く程度にしておきます。

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「あの頃、君を追いかけた」を見た感想 ※ネタバレ有

簡単に言えば主人公の初恋を描く青春映画です。監督の自伝的要素を持つ映画のようですね。

1994年〜2005年までの台湾を舞台にストーリが展開されます。

高校時代に主人公とヒロインはお互いに惹かれ合うようになりますが、大学からは遠距離に。

お互いに思い合いながらも、付き合うことはなく。結局男の幼稚さゆえに、女の心は少しずつ離れていきます。

こういう描写は見ていて切なくなりましたね。天下一武道界を開いて怪我をした主人公ぐらい、私も幼稚だったなあと。それで好きな女性に振り向いてもらえると思って疑いませんでしたから。

この武道界の後、ヒロインは主人公に「バカ、大バカ!(笨蛋、大笨蛋)」と叫びながら「あなたは何も分かってない(你什麼都不懂)」と言います。男は意地を張り続け、そのままケンカ別れのような形になってしまいました。このセリフは私も良く言われていたので切なくなりました。

「女性は先に大人になり、男はその速さに太刀打ちできない」。なんて的を得た言葉なのでしょうか。

数年後、台湾大地震の日。主人公はヒロインの安否確認のため、必死に電波のある場所を探し、2年ぶりの電話をします。ヒロインはそのとき将来の結婚相手と一緒にいたと思われますが、同時にまだ自分を思ってくれていたことに感動もします。主人公は満月を見つめながら、「パラレルワールドで二人は付き合ってるかもしれない」と言います。主人公が夢を語る中、ヒロインが台北から見ていた月はビルに隠れて半分になっていました。

この時、月は半分になっていたとは言え、主人公が本気で向かっていけばまだ間に合ったのだと思います。将来の結婚相手と、昔から想い続けていた人、まだどちらに転ぶか分からなかった。これが最後のチャンスだったのでしょうが、主人公はそれに気づかず。

結局、ラストでは女性が別の相手と結婚。男はその結婚式に参加していました。

「好きな人の幸せを心から願う」という境地にたっした男。最後の最後では突拍子もない行動に出ます。ここは映画館で見た人は笑いと涙が半々ぐらいだったと聞きます。ちなみに私は号泣してしまい、ティッシュがなくなり鼻水をたらしたままトイレに駆け込みトイレットペーパーで鼻をかみました(笑)

最後に男は、「これからも幼稚で居続ける」と言い、女は「約束よ」と言います。

幼稚だと女性を守れません。だから、ヒロインが別の大人な男性と結婚したのは当然の結末とも言えます。想い合っていても、幼稚なままでは叶わない。男には、女性のどんなわがままも受け入れる度量が必要です。わがままと表現しましたが、結局それってただ愛を求めているだけだと思うのです。本気で相手のことを思う気持ちがあれば、相手の気持ちを受け止めることができるようになります。

私が号泣したのは、ラストシーンへの強い反発と言えます。こんな風にはなりたくない、そんな気持ちが爆発して泣いてしまいました。「本当に好きな人だったら、相手の幸せを心から喜べる。それが永遠に続けと思える」というラストのセリフがありました。何を当たり前のことを言っているんだと。もうとっくの昔にそんな気持ちは知っている。

この主人公が相手の幸せを願うのは、たんなる諦めが入り交じった感情でしょうか。それとも私のような永遠に終わらない想いを乗り越えてたどり着いた結論でしょうか。

もしかしたら後者かもしれません。ラストの「これからも幼稚で居続ける」という言葉の裏には、すでに女性のために幼稚ではなくなった自分がいて、それでもそれを隠して女性の幸せを祈り続ける決意が現れている気がするのです。

こんな結末にはなりたくないな、と現在進行中の想いを抱えている私は感じたわけです。自分の進むべき道を再確認できた秀逸な台湾映画でした。

ABOUT THE AUTHOR

管理人環島
2010年、台湾ドラマ・音楽をきっかけに台湾好きになり、2012年には東京で華流アーティストのイベント参加。2013年に初訪台して以来、隔月で台湾へ通う。2014年は2ヶ月かけて台湾一周し、帰国後に台湾華語と英語の中上級資格を取得。2015年、日本で個人事業開業し、2016年はワーホリビザにて台湾長期滞在。現在、台湾と日本に拠点を置き、複数の旅行系メディアを運営しながら生活しています。お問い合わせはお気軽に→Contact Form
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