花蓮へのアクセス方法と花蓮市内の移動方法を詳しく紹介します

2016-12-22公開  
本記事の情報は投稿時点で正確であるように最善を尽くしましたが、その後情報が変更される場合があります。最新の情報を確認することをお勧めします。

こんにちは、花蓮に住んでいるうさこです。 花蓮の広大な海と、ここに多く住む原住民の文化に魅せられて花蓮に住むことになりました。

今回は花蓮のアクセスについて詳しく紹介していきます。

台北から花蓮へのアクセス

hualian-access5

電車でのアクセス

台湾東部には高鐵と呼ばれる日本でいう新幹線は通っていないため、自強號と呼ばれる特急電車での移動になります。自強號は3種類あり、所要時間は以下の通りです。

普悠瑪(プヨマ号)→ 約2時間
太魯閣(タロコ号)→ 約2時間
自強号 → 約3時間

全席指定席、値段はすべて同じ440元です。 日本からインターネットで切符予約、クレジット決済が可能です。
(予約画面は日本語ページあり。クレジット決済画面は中国語、英語ページのみ)
インターネット購入サイト

台北―花蓮間を移動する観光客は平日、週末、祝日を問わず多いため、直前や乗車当日では切符の確保はかなり難しいです。インターネットで乗車切符の予約が開始される乗車予定日の二週間前に(台湾の午前12時、日本の午前1時に開始)予約、購入をお勧めします。

日本からインターネットで予約購入した場合も、台湾国内で購入する場合と同じく駅窓口で発券受け取りをします。予約の自動キャンセルを防ぐために、列車出発の30分前までに手続きを完了してください。台北駅の窓口は混み合うこともありますので、旅行当日に受け取りをする場合は注意が必要です。 また窓口近くにある、自動発券機にパスポート番号と予約番号を入力で切符を受け取ることができます。(自動発券機は中国語、英語表記のみ)

バスでのアクセス

台北~羅東間を高速バス+羅東~花蓮間を普通列車または、普通快速の組み合わせで移動可能です。所要時間は約二時間半。バスと列車がセットになった発券日限り有効のコンボチケットを各バス会社以下の窓口で購入できます。値段は、各社片道約210元~230元前後です。各バスの便は多く運行しているため、好きな時間に都合のよい場所から乗ることができます。

バス会社名 乗り場へのアクセスと窓口
葛瑪蘭客運

MRT淡水線・台北駅北側、台北轉運站4階(台北市大同區民大道一段209號)

國光客運 MRT淡水線・圓山駅、圓山轉運站(台北市大同區酒泉街9-1號)
首都客運 MRT板南線・市政府駅、市府轉運站(台北市忠孝東路五段6號)
大都會客運 MRT新店線・大坪林駅北側、新店站(新北市新店区北新路3段220號)

台北へのコンボチケットは花蓮駅、新城駅窓口で同じく乗車日に購入することができます。この場合は購入時にどのバス会社に乗るのか伝える必要があります。それでバス会社の名前を書いたメモを見せるとスムーズです。どうしても特急の予約がとれない場合、このバス+列車利用をされる方が多いようです。

飛行機によるアクセス

台湾国内線が多く就航する台北の松山空港から華信航空(Mandarin Airlines)で一日2便のフライトがあります。所要時間は40分で約800元~1500元です。松山空港は台北市内と地下鉄で直結しています。

高雄から花蓮へのアクセス

自強號と呼ばれる特急電車があり、全席指定席、所要時間は約5時間半です。日本からインターネットで切符予約、クレジット決済が可能です。台北~花蓮間の特急に比べると、予約は取りやすいです。

飛行機は、高雄空港から華信航空(Mandarin Airlines)で 1 日 1 便のフライトがあります。所要時間は 55 分で約1500元~2000元です 高雄空港は高雄市内と地下鉄で直結しています。

花蓮市内の移動方法

hualian-access7

利用しやすいと思われる順にタクシー、バス、宿泊先提供のレンタル自転車、の3つです。

残念ながら、日本人観光客にとって公共交通の便はとても不便であると言わざるをえません。 観光客の大部分を占める中国大陸からの旅行客は団体で観光バスに乗って名所を巡ります。台湾国内からの旅行客は駅前でレンタルバイクを借りてどこにでも出かけます。欧米からの旅行客は、ホテルや民宿の無料レンタル自転車で日本人から見るとかなり距離があると思う場所に出かけているのを見かけます。

台湾旅行で花蓮まで足を伸ばす日本人旅行客の年齢層もやや高めであるため、宿泊ホテルのオプショナルツアーや、個人でタクシーを利用される方が多いようです。花蓮市内の観光地であれば、花蓮駅や市内中心部のホテルからタクシーで片道約15分~30分(200元~350元)で行けるところが多いと思います。それで3人以上の利用であれば比較的安く、効率よく行きたいところに行ける便利な方法です。

バスの乗り方

hualian-bus

花蓮駅のバス乗り場は、花蓮駅正面出口を出て道に沿って左にいくと見えるオレンジ色の建物(花蓮客運)の前にあるバス停です。 hualian-bus2

ここから悠遊カードに対応しているバスに乗る場合は乗車時下車時にカードをセンサーに当てて支払いをします。対応してない場合のバスは乗車時、運転手に行先を告げて現金を払います。行き先をメモに書いて見せることもできます。

事前に料金や時刻表を知っておきたい場合は路線バス会社花蓮客運の HPで確認しておきましょう。

地元の方でも路線バスを利用する人が少ないためか路線と便が極端に少なく花蓮市内の観光地への移動にバス利用は難しい状況となっています。

タクシーの乗り方

タクシーは台北と同じく黄色い塗装で目立ちます。空車の電光表示があるので、タクシーを止めたら乗車する前に行先を伝え、念のため料金の確認をしましょう。行き先の名称と所在地をメモにして渡すこともできます。乗り降りの際にドアの開け閉めをすること、後部座席でもシートベルトをすることを忘れないでください。

七星潭への行き方

hualian-access6

路線バス七星潭線 105 路線、観光路線バス、タクシー利用の3つがあります。 七星潭線 105 路線は花蓮駅発着で、往路復路ともに一日4便です。観光路線バスについては下記「太魯閣への行き方」の路線情報を参考になさってください。

太魯閣への行き方

hualian-access4

基本的に、観光路線バスかタクシーチャーター利用の二つになります。

バス

花蓮トリップバスという観光路線バスがあります。乗り場は花蓮駅正面出口を出て道に沿って左にいくとあるオレンジ色の建物(花蓮客運)の前のバス停です。

路線は以下の通りです。

・往路(運行時間 7時~15時)
花蓮駅 → 七星潭 → 新城駅 → タロコ碑楼 → ビジターセンタ → 砂卡礑 → 部落湾 → 燕子口 → 九曲洞 → 緑水 → 天祥
・復路(運行時間 9 時 40 分~ 17 時)
天祥 → 緑水 → 九曲洞 → 燕子口 → 長春祠 → ビジターセンター → タロコ碑楼 → 新城駅 → 七星潭 → 花蓮駅

この路線に七星潭、太魯閣どちらも含まれています。 七星潭への往復に利用するのに問題はないと思います。ただ便数の少なさを考慮にいれると太魯閣国家公園の観光には不便であると感じる人もおられるようです。

タクシーチャーター

花蓮駅、花蓮空港、新城駅(太魯閣国家公園の最寄り駅)、宿泊しているホテルなどご希望の場所からタクシーをチャーターすることができます。

相場はあるようですが、運転手さんとの交渉次第で値段が決まります。数時間から半日、8時間等、希望する時間の長さで交渉することができます。駅や空港でタクシーに乗るなら、交渉次第で相場よりも安く済む場合もあります。またホテルにタクシーの手配をお願いする場合は、値下げ率は低いものの日本語が堪能な運転手を頼んでもらえるので安心される方も多いようです。

路線バス?タクシー?迷う場合

太魯閣国家公園は台湾中部の3000 m 級の山脈へと続く渓谷です。当然、その公園の入り口に到着するためだけではなく、公園内の渓谷を鑑賞しながら上り、下ってくるための交通手段には、観光目的や希望滞在時間に合ったものを選ぶ必要があります。

太魯閣渓谷の絶景スポットをなるべく多く見たい、写真を思う存分撮ったり、遊歩道で気ままに散策したい、という場合は路線バスを利用した観光には向いてないかもしれません。次のバスの時間やバス停探しを気にすることなく、滞在時間の限り名所を観光できるタクシーチャーターが合っています。

または、実際に下車して散策するのは少しでよい、窓から見える範囲の風景を楽しむだけで十分満足だという場合は、基本はバスに乗ったまま太魯閣渓谷を楽しむという利用ができると思います。

私が路線バス観光に合っていると思うのは、高所恐怖症の方です。日本から来た友人を案内した時に、渓谷内の遊歩道や吊り橋が怖くて歩けないので、ある一定の距離から景色を楽しみたいという希望がでました。高いところが平気で各スポットの下をのぞきこんで見るのが楽しい私には気づかないポイントでした。それで高所恐怖症の方は、タクシーチャーターである程度のお金を払うのに絶景スポットを遠くからみるだけではだいぶもったいないような気がします。

タクシーチャーターについては、インターネット上の口コミなどを見ると、日本語が少しできる運転手さんが多く、スポットの説明を聞きながら回ることができてよかったというもの、途中で食事のための時間もとってもらえてよかった、トイレ休憩に連れて行ってもらえて助かったというものもあります。

また、スポットごとにタクシーから降ろされて、先回りしてタクシーが待っている遊歩道の出口まで毎回歩くのはつらかったという口コミなども見かけます。

これはそれぞれの体調や季節、観光当日の気温と湿度にも大きく左右されるところですので、どのスポットで降りたいか、どこを長めに見たいか、まだどのくらいの距離と時間なら歩けるかなどをこちらから運転手さんに伝える必要もあるかもしれません。

何しろ誰もがスケールの大きさに驚かされる太魯閣渓谷ですので、自分が写真をとっておきたい絶景スポットや歩いてみたいコースなどについて事前に調べることをおすすめしたいと思います。

太魯閣国立公園のホームページには充実した日本語版があり、最新の通行規制をはじめ、公園内の景観スポットやモデルルート、各遊歩道の距離、動植物の生態、安全のための注意事項などについて情報を得ることができます。
太魯閣国立公園のホームページ

まとめ

hualian-access2

台北~花蓮の移動には早めの予約で特急電車が便利。日本からもインターネット予約クレジット決済ができる。

特急電車予約が取れない場合は、便数が多く当日購入のみのバス+普通列車のコンボチケット利用で移動可能。

飛行機では、台北、台中、高雄から40分~50分でアクセス可能。便数は限られ、交通費としては少し高め。

花蓮市内の公共交通機関は不便なので、短期滞在にはタクシー利用が一番効率的で便利、一部の観光地で便数は限られるが路線バス利用が可能。

台北のような MRT とバスを使った便利な観光イメージは持たずにお越しください。 タロコ国家公園、七星潭は大自然の景色を楽しむ場所であるため、天気によって美しさがずいぶん違います。花蓮の天気は基本、午後から崩れますので両方の観光地で絶景を楽しみたい場合は、朝早い時間から観光し、滞在時間を多くとる旅がおすすめです。