ROUND TAIWAN

桃園空港MRTの改札でICカードの運賃引き落とし額が間違われた事件

桃園空港MRT(桃園機場捷運)に乗車して改札から出るとき、MRTの乗車料金が多く引き落とされるということが起こりました。この余分に引き落とされたお金を取り戻すまで、かなり時間や手間がかかって大変でした。この記事ではそのお金を取り戻すまでの過程を紹介していきます。

スポンサーリンク

桃園空港MRT・台北駅の改札内で事件は起こった

この日、桃園空港MRTの桃園空港駅からMRTに乗車しました。桃園空港駅から台北駅まで乗る予定で、この区間の料金は160元です。

私は桃園空港駅の改札を一卡通(iPass)というICカードを利用して通りました。主に台湾南部で利用されているカードですが、台北のMRTでも使えます。悠遊卡(Easy Card)という台北で主に使われているICカードとほぼ同じものと考えてもらって問題ありません。

台湾ICカード 一卡通 iPass 五月天 Mayday
今回利用した台湾ICカード・一卡通(iPass)

桃園空港駅の改札を通った時点の残額は65元でした。明らかに必要な160元には足りませんが、台湾MRTの改札はICカード残額がマイナスになってもある程度までは通れるので、通れたらラッキー、通れなかったらチャージすればいいかと考えていました。

そして桃園空港MRT・台北駅に到着。改札は通れませんでした。そこで私はここ台北駅の改札内で200元をチャージ。そして改札を出ました。

次に台北MRT・台北駅の改札に入ろうとしたとき、異変に気づきました。残額が-55元だったので改札内に入れなかったのです。さっき200元チャージしたばかりなのにマイナスになってるなんておかしい。

※桃園空港MRTの台北駅と、台北MRTの台北駅は全く別物だと考えて下さい。運営会社も全く違うため、この後書いていくように返金までさらに手間がかかることになりました。

改札近くにあった窓口で少し聞いてみましたが、何も間違いは無いという感じで相手にしてもらえず。このときはまだ頭も整理できてなかったし、後ろに人がたくさん並んでいるし、次の目的地にも早く行きたかったので、とりあえずもう一度200元チャージして改札内に入りました。

MRTに乗りながらじっくり考えましたが、やはり明らかにおかしい。残高がプラスの状態から200元チャージして、桃園空港駅から台北駅の160元引かれただけなのでマイナスになるはずがない。

そこで、次の目的地に着いた時、ICカード・一卡通の取引記録を詳しく見てもらうことにしたのでした。

台北MRTの駅員さんにICカードの記録を見てもらう

桃園空港MRT 交易記録

台北MRTのとある駅で下車したときに、駅員さんにICカードの記録を見てもらいました。すると、上のような画面で確認することができました。(一番上のモザイクにしているところがこの確認してもらった駅です。問題の箇所とは関係ないし、同行していた台湾人の家がある駅なので一応隠しておきます)

画面の左下の方に「最新加值記錄」とあるように、チャージした記録は最新の一回しか分かりません。なので、問題となった2回前に桃園空港MRTの台北駅内でチャージした200元は見れませんでした。

【問題の箇所】
・交易記録4→65元(桃園空港MRT・桃園空港駅の改札内に入ったときの記録)
・桃園空港MRT・台北駅の改札から出る前に200元チャージ
・交易記録3→-55元(桃園空港MRT・台北駅の改札から出たときの記録)
※65元+200元-160元=105元じゃなければおかしいのに、-55元になっている!

交易記録の3と4の間に200元チャージしたのですが、ここの駅員さんは、「ここで100元チャージしたことになってるんだ。だから問題はない」と言い張って聞いてくれません(しかも2人がかりでこちらが明らかに間違っているように責めてきます…)。私は確実に200元チャージしたのですが(500元札を渡して300元のお釣りを受け取った)、証明できないですね。

しかしこの時、一緒にいた台湾人が次のような指摘をしてくれました。「たとえ100元チャージしたとしても、65元から-55元になるのは計算がおかしい(65元+100元-160元=5元になるはずなのに-55元になっている!)」

私は焦っていてこの計算ができていませんでした。冷静に指摘してくれた台湾人に感謝です。

これを聞いた駅員さんは「確かに」という表情になって納得していました。しかし、「台北MRTと桃園空港MRTは全く別の会社だからここでは何もできない」と言われました。そこで、次は桃園空港MRTに直接連絡することになったのです。

桃園空港MRTに電話

上述のように、桃園空港MRTに電話することになりました。この電話以降は同行していた台湾人にかなり多く手伝ってもらいました。一人だったらややこしい中国語での説明などはできなかったでしょうし、諦めるしかなかったかもしれません。

桃園空港MRTに電話をして状況を説明したところ、一旦話し合ってまた電話を掛け直してくれるということになりました。一週間以内に掛け直すということでした。一週間は長いなあと思いましたが、それから数時間後に電話がかかってきました。

すると、「65元から-55元になっているのは確かに計算が合わないが、この間に他の買い物をしているかもしれない。こちらではMRT以外に使ったICカードの記録を確認できないので、信用できない」と言われました…。

そこで、次はICカード「一卡通」の会社に電話をして、記録を確かめてもらうことになりました。(スマートフォンのアプリでも一卡通の記録は確認できるが、2日ほど経たないと記録に反映されない)

ICカード・一卡通に電話

ICカード・一卡通の会社に電話をして状況説明しました。すると、まずはICカードの番号を聞かれました。これはカードの裏に書かれていて、この番号を入力すればカードを特定できるという重要な番号です。

その番号を伝えたところ、「五月天の一卡通ですね」と確認してきたので少し和みました(笑)
※五月天(Mayday)は台湾の人気ロックバンドで、このICカードは五月天のライブに行ったときに購入した限定商品

台湾ICカード 一卡通 iPass 五月天 Mayday
今回被害にあった五月天(Mayday)の一卡通

その後記録を確かめてもらったところ、確かに他の買い物をした記録などは無く、チャージもちゃんと200元が2回反映されていました。これで桃園空港MRTの改札を出るときに計算を間違われたことが確定。

(これまでは駅員さんがが40元だけチャージしてギリギリ改札を通れるようにして、160元を懐に入れられたかもしれないという疑いもあったのでかなり酷いことをするなと思っていましたが、200元のチャージ記録が確認できたのでその可能性はなくなりました。改札の機械が計算を間違って160元を2回引き落としたということですね)

※桃園空港MRTの改札はマイナス60元まで通れます。
参考→機捷出站卡關! 悠遊卡有負額60元限制

以下は、数日後にアプリに反映されて見れるようになったICカード・一卡通の交易記録。ちなみに桃園空港と台北駅をすぐに往復しているのは、前に書いたように飛行機に乗り遅れたからです(笑)悪いことは重なるものですね。
一卡通 交易記録

再び桃園空港MRTに電話

再び桃園空港MRTに電話して、一卡通の交易記録に問題なかったことを伝えました。すると、「そのデータが見れるようになったら、印刷するか写真を撮って送って」と言われました。

そして数日後…。そのデータは桃園空港MRTもインターネットで確認できたようなので、結局印刷して送る必要はありませんでした。確かに乗車料金が多く引き落とされていることが証明されました。ついに、余分に引き落とされた160元を返金してもらえることになったのです。

返金について

現金かチャージで返金可能

返金方法は一卡通にチャージする方法と、現金で受け取る方法がありますが、チャージする場合は100元ずつしかできないため、実質現金で受け取るしかありません。

チャージにしても、現金にしても、どちらでも受け取るために台北駅の改札窓口まで行かなければならないので手間は同じようにかかります。

郵便物を事前に受け取る必要あり

さらに以下のような、MRT桃園空港からの郵便物を持参する必要もありました。
桃園空港MRT 返金 郵便物
桃園空港MRT 返金 書類

この書類には、台湾の身分証番号が書かれています。この番号と同じ身分証を持って、現金を台北駅に受け取りに行く必要があります。

また、基本的には電話で依頼した人が受け取る必要があります。しかし依頼者が受け取れない場合は、この書類に依頼者のサインを書けば、別の人が代わりに受け取ることもできるようです。

ちなみにこの説明を受けたときの電話は録音されたようです。まあ詐欺とかもあるかもしれないので、返金するときにこれぐらい慎重になるのは仕方ないのかもしれません。

届いた郵便物と身分証を持って台北駅で返金してもらう

時間がかかりましたが、依頼してから一週間程で上の郵便物が届いたので、早速台北駅で返金してもらいました。
桃園空港MRT 返金 台北駅

トラブル発生してから実に2週間以上経過しましたが、何とかお金は返ってきました。

まとめ

今回はこのように記事にして、再発防止に役立ててもらえればという目的があったのでこれだけの手間をかけましたが、一般の旅行者が160元のためにこれだけのことをするのは割に合いませんね。私は台湾人の協力者に中国語での連絡などを助けてもらってもこれだけ手間と時間がかかったので、普通は諦めるしかないかもしれません。

このようなトラブルの際にはもう少し早く対応してもらいたいところですが、詐欺等を警戒して慎重になるのも仕方ないかもしれません。こちらでできる対策としては、チャージ金額がマイナスになりすぎないように気をつけること、異変にできるだけ早く気づくことぐらいかと思います。

最初に疑ったようにわざとお金を騙し取られたというわけではなかったので怒りはなくなりましたが、機械の計算間違いだったので何となくやりきれない思いが残りました。できる限り早く改札のシステムを修理してもらいたいと思います。

台湾人・協力者の反応

この記事を公開する前には、今回協力してくれた台湾人にも確認してもらいました。途中から私は日本に帰国したので、私の知らないところで電話でのやりとりや返金の受け取りなど重要な部分をかなりお任せしたことになります。そのやり取りの中で、色々思うところがあったようなので、最後に書いておきます。

まず、桃園空港MRTの電話対応ではかなり面倒くさそうに扱われ、桃園空港MRTに問題があるはずがないという態度で、こちらの話を聞いてくれなかったようです。しかし、結局は桃園空港MRTの改札に問題がありました。対応が良く無いなど、色々な面でまだ不完全な組織なのだろうという感想を持ったようです。今後少しずつ良くなっていくことを期待するとのことでした。

ABOUT THE AUTHOR

管理人環島
2010年、台湾ドラマ・音楽をきっかけに台湾好きになり、2012年には東京で華流アーティストのイベント参加。2013年に初訪台して以来、隔月で台湾へ通う。2014年は2ヶ月かけて台湾一周し、帰国後に台湾華語と英語の中上級資格を取得。2015年、日本で個人事業開業。2016年はワーホリビザにて台湾長期滞在。現在、台湾と日本を行き来しながら生活しています。お問い合わせはお気軽に→Contact Form
Return Top