ROUND TAIWAN

台湾人の元彼女に、約10ヶ月ぶりにメッセージを送ってみたという話

「どうしてこんなに我慢しなくちゃいけない?」

私はLINEのアプリを立ち上げ、何度もその文字を打とうとしてやめた。

「どうしてこんなに我慢してるんだろう」

あなたはまだ、私のことを想っているの?

それとも、私のことは忘れて、もう次の人生を歩み出してるの?

もし、あなたも私と同じように、ずっと想い続けて、連絡したい気持ちを毎日のように押し殺して生きているのなら、こんな我慢することに何の意味があるのだろう。

もっと楽になってもいいんじゃない?

そんなことを伝えたくて、私は再びLINEに目を向ける。

「どうしてこんなに我慢しなくちゃいけない?」

無限ループ。

先週、台湾人の元彼女の誕生日だった。

私は、この日に向けて、ありったけの気持ちをしたためた。

何度も何度も書き直した。

そして、誕生日。

私は意を決して、このメッセージをLINEから送った。

「もう一度、友達に戻りたい」

692文字の中国語と、それを翻訳した1013文字の日本語の文章の結論は、このようにシンプルだ。

私は、このメッセージを送った後、怖くて再びLINEを立ち上げることができなかった。

「既読」になったか、そうでないのか、確認するのがとても怖かった。

台湾一周を始める直前、最後にメッセージを送って以来、約10ヶ月ぶりに直接送信したメッセージだった。

約半日後、私は勢い余って送ったメッセージを開いてしまった。

目に飛び込んで来た「既読」の文字。

メッセージを見た上で未だに返信してくれていないという10%の落胆と、彼女がまだこの世界に生きているという90%の喜びで溢れた。

「返信するにも大変な覚悟がいるだろう、半日ぐらいで返ってくるわけはない」

私は、自分にそう言い聞かせ、近いうちに再び彼女と連絡出来ることを期待し、再び日常に戻った。

それから約1週間。未だ連絡無し。

「どうしてこんなに我慢しなくちゃいけない?」と思い切り気持ちをぶちまけたくなる。

思えば彼女と連絡しなくなって約300日、いや、彼女と別れてからの約400日、そのほとんどの日々でこのような気持ちを押し殺して生きてきた。

でも、そんなことはとても言えない。

彼女は私以上に色々なことを我慢している…。

再びLINEに目を向ける。

「いっそのこと、間違った体でスタンプを送ってやろうか」
スクリーンショット 2015-04-27 0.37.55

送るなら、ブラウン。

それ以外には考えられない。

付き合っている時、毎日のようにLINEで連絡していた。

その時、彼女はコニー、私はブラウンに自身を見立て、スタンプをたくさん送り合った。

でも、できない。

こんな風に寂しげに、甘えるようなブラウンを送って笑い合える時期はとうに過ぎ去っていた。
スクリーンショット 2015-04-27 0.37.55

「あなたはまだ私のことを想っているのですか?」

「それとも、新しい未来へ向かっているのですか?」

それだけでも、教えて欲しい。

私はもう教えた。まだあなたを想っている。

これを伝えることで、少しでも彼女の気持ちが楽になればと思って、あのメッセージを送ったんだ。
(もちろん、送ることでもっと辛くさせた可能性もあるけど…)

今、再び連絡を取り合っても何も変わらないことは分かっている。

だから連絡を再開しない方がいいのだろう。

まだ、私に台湾へ行く力もなければ、彼女も当然、日本に来ることはできない。

彼女があの時の仕事を、そのか弱い身体で、その気の強い意志だけで、歯を食いしばって続けていたとしても、彼女の借金返済まであと3年はかかるだろう。

(手前味噌気味になるが、この仕事は二人で辛い日々を乗り越え、勝ち取ったとも言える、誰もがその名前を知る日系企業の本部職員である。台湾の平均給与額よりかなり高い給料を貰っているし、これより良い仕事に転職しているとは考えづらい。この仕事を辞めているとしたら、その仕事の重圧に、か弱い彼女自身の身体が持たなかったのだろう)

彼女が今、何を思い生きているかは分からないが、やはり私以上の重圧を背負っている。

私がここで弱さを見せる訳にはいかないのだ。

私は自分に出来ることをひたすらやり続けなければならない。

努力すれば、半年後には台湾に行けるはずだ。

彼女より先に弱さを見せるわけにはいかない。

それは、私が成長し、台湾に行けるようになって初めてできることなんだ。

私はこのようにブログに気持ちを吐き出すことで、幾ばくか楽になることができる。

彼女は大丈夫なのだろうか。

彼女は去年の10月、Facebookから姿を消し、LINEのタイムラインも今年の1月から更新が止まっている。

一人で不幸を背負おうとする彼女を、何とかして救いたい。

だから私も止まってはいけないのだ。

…強くなる。

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ABOUT THE AUTHOR

管理人環島
2010年、台湾ドラマ・音楽をきっかけに台湾好きになり、2012年には東京で華流アーティストのイベント参加。2013年に初訪台して以来、隔月で台湾へ通う。2014年は2ヶ月かけて台湾一周し、帰国後に台湾華語と英語の中上級資格を取得。2015年、日本で個人事業開業し、2016年はワーホリビザにて台湾長期滞在。現在、台湾と日本に拠点を置き、複数の旅行系メディアを運営しながら生活しています。お問い合わせはお気軽に→Contact Form
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